アダラート(ニフェジピン)の特徴

現在日本国内で使用されている高血圧治療薬の種類の中で、大きなシェアを占めている薬剤にカルシウム拮抗薬というものがあります。
カルシウム拮抗薬とは、血管の平滑筋にあるカルシウムチャネルに結合して、心臓や血管が収縮する原因となるカルシウムイオンの細胞内への流入を阻害し、血管を広げて強力に血圧を下げるという作用をもつ薬剤です。
アダラート(ニフェジピン)はこのカルシウム拮抗薬の中でも、血管拡張作用や降圧作用がより強いジヒドロピリジン系に属しており、高い降圧効果をもつという理由で日本国内だけでなく世界でも幅広く使われてきました。
アダラートの剤形にはすみやかに効果が現れるカプセルのほかに、有効成分のニフェジピンがゆっくりと放出される徐放錠タイプのL錠とCR錠の合計3種類がありますが、現在の医療現場においては、LとCRがおもに使用されています。
最初に開発されたアダラートカプセルは高い降圧効果を持つという反面、作用の発現が早すぎるために心拍数の上昇や顔面紅潮などの副作用がみられました。
これらの副作用を軽減するために、徐放化された1日2回服用タイプで12時間持続型のアダラートLが開発されました。
そしてさらなる副作用の軽減と服用しやすさを追求して開発されたのが、外層部と内核錠の2層構造をもつアダラートCRです。
アダラートCRは1日1回服用タイプで、最高血中濃度がゆるやかにピークへと到達し、24時間にわたって血中濃度を持続させることができます。
このように、アダラート(ニフェジピン)は少ない副作用で高い降圧効果が得られることに加え、症状や生活スタイルなどに合わせて剤形を選択することができるのも特徴です。