アダラートは動脈硬化とそれに関連する疾患予防に有効

アダラートは古くから使用されている高血圧治療薬です。以前はアダラートカプセルという剤形で使用されていましたが、この薬には作用持続時間が短く、1日3回服用する必要があるという欠点がありました。そこでアダラートL錠、アダラートCR錠という長時間効果が持続する製材面での工夫が施され、今でも多くの方が使用する、需要の高い薬となっています。このアダラートに有効成分はニフェジピンという薬で、カルシウム拮抗薬と呼ばれるものです。カルシウム拮抗薬は、血管平滑筋に存在するカルシウムチャネルの機能を阻害することによって、血管平滑筋へのカルシウムイオンの流入を防ぎ、結果、血管平滑筋を弛緩させ、血圧を下げます。カルシウム拮抗薬の最大の利点は降圧効果が他の降圧剤と比較して圧倒的に高いことです。ですから血圧を正常範囲まで下げるのに最も手っ取り早い薬なのです。一方、欠点は薬物間相互作用や食事の影響を受けてしまう点です。食事の中でもグレープフルーツはニフェジピンの血中濃度を上げてしまい低血圧が起こりやすく、めまい、ふらつきが起こる可能性があります。
この薬を使用して血圧管理を行うことにより動脈硬化やそれに関連する疾患を予防することができます。動脈硬化が起こると、血管が傷ついてしまいそこにコレステロールなどが付着し、血管を狭窄させます。そこの血管では血液が詰まりやすくなってしまい血栓塞栓症が起こりやすくなります。つまり血圧治療は動脈硬化の進行と関連性があり、さらにはそのそれに伴っておこる心臓や脳の血栓塞栓症にも関連性があるのです。
人間ドックなどの定期検査で血圧が高かった場合は早めに血圧管理の治療を始めましょう。自覚症状はありませんが知らないところで刻一刻と動脈硬化は進んでいます。